フィットクルー(469A) 12/12上場

IPO企業分析

総合評価ランク

C
★★☆☆☆
幹事構成
みずほ証券主幹事
SBI証券
楽天証券
松井証券
岡三証券
仮条件決定
11/25(火)
BB期間
11/27(木) 〜 12/3(水)
上場日
12/12(金)

身体づくりの世界は、変化がゆっくり積み上がるからこそ、続ける理由が価値になります。


事業内容

フィットクルーパーソナルトレーニングジムの運営パーソナルトレーナー養成スクールの運営 を行う会社です。
ブランドは主に3系統で構成されます:

  • UNDEUX SUPERBODY:女性専用・短期集中+月額アフターの二段構造

  • UNDEUX SUPERBODY LIFE:女性向け・月額制中心

  • Dr.plus Fit:男女共用・健康志向型の月額制

  • プロジム:トレーナー養成スクール

身体の変化と習慣づくりを支えるサービスを全国で展開している企業です。


利益構造

フィットクルーの収益構造の軸は、身体づくりが“一度で完結しない行動”である点を利用したストック性の高いモデルにあります。

身体変化は短期で「成果を作る」フェーズと、その後の「維持する」フェーズがあり、多くの顧客が継続を選択します。

同社はこの自然な行動曲線に合わせ、

  • 集中コース(短期で成果)

  • 月額コース(習慣化と維持)
    の二段階モデルを配置。成果が出るほど、維持の必要性が生まれ、維持に入るほど利益が積み上がる構造です。

さらに宅配食・栄養指導など周辺サービスが接点を密にし、利用を日常化させます。

「成果→満足→継続→再収益」 のループが内側で循環し、利益が再発生する仕組みが特徴です。


業績を示すファクトデータ

以下はすべて公開情報に基づきます。

■ 売上高:4年で10倍超

  • 2020年 2.4億 → 2024年 24.5億
     = 店舗出店と継続利用者が同時に増えている構図。

■ 従業員数:4年で 41 → 272名

 = サービス品質を自社で維持するための正社員中心モデルを示す。

■ 黒字化の定着

  • 経常利益:2023年 7,967万円 → 2024年 1.09億円
     = スケールによる固定費の吸収効率が向上している。

■ 月額制ブランドの拡張

UNDEUX SUPERBODY LIFE、Dr.plus Fit の月額主軸化により、短期売上だけに依存しない構造が強まっている。


因果関係

パーソナルトレーニング業界は「店舗ごとに品質がばらつきやすい」という構造的課題があります。

フィットクルーは、

  • トレーナーを正社員化

  • 自社スクール(プロジム)で教育を内製化
    という方法で、この課題を解消する設計を採用しています。

これにより、
教育内製化 → 品質均一化 → 顧客満足の維持 → 継続率の上昇
という一本線の因果が成立します。

店舗展開が進むほど、教育コストの分散効果が出るため、成長とともに経営効率も改善しやすい仕組みです。


競合構造(同業 × 代替)

■ 同業(収益構造で分類)

  1. 短期集中型ジム(成果は出るが継続率は低い)

  2. 月額制ジム(料金は安いが成果責任は弱い)

  3. オンライン型(利便性は高いが、習慣化は個人任せ)

フィットクルーは短期集中×月額制の“二段型”であり、成果責任と習慣化支援の両立が収益構造の差異です。

■ 代替

  • 自宅トレーニング

  • 通常フィットネスの補助利用

  • 生活習慣改善サービス(非トレーニング系)

  • 医療・整体などの別アプローチ

■ 条件分岐

  • 自己管理の強い層 → 代替手段を選択

  • 専門家の伴走を求める層 → 二段型モデルが残る


需給構造(IPO時の株式流動性)

■ 放出株数

  • 公募:110,000

  • 売出:224,400

  • OA:50,100
    合計:384,500株

■ 上場時発行済株式数

1,075,487株

→ 浮動株比率は 約35.7% と中程度。

■ 大株主(安定性)

  • 創業者:62.7%

  • VC複数:合計約34%

    = 不動株が非常に厚い構造。

■ ロックアップ

概要:90日・180日系(一般的水準)
= 初期の売り圧は軽いが、解除後にVCが売却可能となるため、中期にボラティリティが生まれ得る。

■ OA

50,100株は需給調整弁として機能。


業績を知るために見るべき指標

  • 継続率(アフター・月額)
     → ストック収益の核心。

  • 新規出店の回収速度
     → 成長ペースの上限を決める。

  • トレーナー採用・離職率
     → サービス品質の均一性に直結。

  • ロックアップ解除タイミング
     → 需給の変化点。

  • 健康・フィットネス関連の制度変更
     → Dr.plus Fit の需要を左右する。

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