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身体づくりの世界は、変化がゆっくり積み上がるからこそ、続ける理由が価値になります。
事業内容
フィットクルーは パーソナルトレーニングジムの運営 と パーソナルトレーナー養成スクールの運営 を行う会社です。
ブランドは主に3系統で構成されます:
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UNDEUX SUPERBODY:女性専用・短期集中+月額アフターの二段構造
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UNDEUX SUPERBODY LIFE:女性向け・月額制中心
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Dr.plus Fit:男女共用・健康志向型の月額制
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プロジム:トレーナー養成スクール
身体の変化と習慣づくりを支えるサービスを全国で展開している企業です。
利益構造
フィットクルーの収益構造の軸は、身体づくりが“一度で完結しない行動”である点を利用したストック性の高いモデルにあります。
身体変化は短期で「成果を作る」フェーズと、その後の「維持する」フェーズがあり、多くの顧客が継続を選択します。
同社はこの自然な行動曲線に合わせ、
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集中コース(短期で成果)
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月額コース(習慣化と維持)
の二段階モデルを配置。成果が出るほど、維持の必要性が生まれ、維持に入るほど利益が積み上がる構造です。
さらに宅配食・栄養指導など周辺サービスが接点を密にし、利用を日常化させます。
「成果→満足→継続→再収益」 のループが内側で循環し、利益が再発生する仕組みが特徴です。
業績を示すファクトデータ
以下はすべて公開情報に基づきます。
■ 売上高:4年で10倍超
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2020年 2.4億 → 2024年 24.5億
= 店舗出店と継続利用者が同時に増えている構図。
■ 従業員数:4年で 41 → 272名
= サービス品質を自社で維持するための正社員中心モデルを示す。
■ 黒字化の定着
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経常利益:2023年 7,967万円 → 2024年 1.09億円
= スケールによる固定費の吸収効率が向上している。
■ 月額制ブランドの拡張
UNDEUX SUPERBODY LIFE、Dr.plus Fit の月額主軸化により、短期売上だけに依存しない構造が強まっている。
因果関係
パーソナルトレーニング業界は「店舗ごとに品質がばらつきやすい」という構造的課題があります。
フィットクルーは、
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トレーナーを正社員化
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自社スクール(プロジム)で教育を内製化
という方法で、この課題を解消する設計を採用しています。
これにより、
教育内製化 → 品質均一化 → 顧客満足の維持 → 継続率の上昇
という一本線の因果が成立します。
店舗展開が進むほど、教育コストの分散効果が出るため、成長とともに経営効率も改善しやすい仕組みです。
競合構造(同業 × 代替)
■ 同業(収益構造で分類)
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短期集中型ジム(成果は出るが継続率は低い)
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月額制ジム(料金は安いが成果責任は弱い)
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オンライン型(利便性は高いが、習慣化は個人任せ)
フィットクルーは短期集中×月額制の“二段型”であり、成果責任と習慣化支援の両立が収益構造の差異です。
■ 代替
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自宅トレーニング
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通常フィットネスの補助利用
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生活習慣改善サービス(非トレーニング系)
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医療・整体などの別アプローチ
■ 条件分岐
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自己管理の強い層 → 代替手段を選択
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専門家の伴走を求める層 → 二段型モデルが残る
需給構造(IPO時の株式流動性)
■ 放出株数
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公募:110,000
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売出:224,400
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OA:50,100
合計:384,500株
■ 上場時発行済株式数
1,075,487株
→ 浮動株比率は 約35.7% と中程度。
■ 大株主(安定性)
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創業者:62.7%
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VC複数:合計約34%
= 不動株が非常に厚い構造。
■ ロックアップ
概要:90日・180日系(一般的水準)
= 初期の売り圧は軽いが、解除後にVCが売却可能となるため、中期にボラティリティが生まれ得る。
■ OA
50,100株は需給調整弁として機能。
業績を知るために見るべき指標
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継続率(アフター・月額)
→ ストック収益の核心。 -
新規出店の回収速度
→ 成長ペースの上限を決める。 -
トレーナー採用・離職率
→ サービス品質の均一性に直結。 -
ロックアップ解除タイミング
→ 需給の変化点。 -
健康・フィットネス関連の制度変更
→ Dr.plus Fit の需要を左右する。



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