IPO投資とは?

このページではこれからIPO投資を始める方向けに、IPO投資の概要とそのメリットを解説しています。

IPO投資は一般的な株式投資と何が違うのでしょうか?どんなメリットがあるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

IPO投資ってどんなもの?

「株式投資」と聞くと、何だか難しそう、損をするリスクがあるから怖い。そう感じる人も多いのではないでしょうか?

一般的に株式投資といえば、上場企業の株式を売買することで利ざやを狙ったり、配当金を期待することをイメージすると思います。

IPO投資というのはこれから上場する企業の株式を購入し、上場後(つまり株式公開後)に市場で売却する投資手法のことを指します。

つまり、IPO投資は株の購入タイミングが上場前というのが一般的な株式投資との大きな違いです。

なぜ初心者におすすめの投資手法なのか?

IPO(Initial Public Offering)というのは、企業が株式市場に上場し、一般投資家に株式を公開することを指します。

実はそのIPO前には公開価格で株式を購入できる抽選に参加することができるんです。

この「公開価格で購入できる」という点がポイントで、公開価格はディスカウントという調整が入ることで想定される市場価格より安く設定されることが一般的なんです。結果、市場に売り出されたときの「初値」は公開価格より高くなるケースが多いのです。

つまり、

公開価格 < 初値(上場後に最初に付く価格)

となる可能性が高いのがIPO投資の一番の魅力ということですね。

例えば、2024年10月23日に東証プライム市場へ上場した東京地下鉄(9023)の公開価格は1,200円でしたが、初値は1,630円で35.8%も公開価格を上回りました。

この性質を利用して、①IPO抽選に申し込み、②当選したら公開価格で株を買い、③市場公開時に初値で売る。ということを繰り返す手法なので、投資初心者にはおすすめの投資法となっています。(必ず利益が出るわけではありませんのでその点はご注意ください)

また、企業の成長性や市場からの期待値を考慮し、初値よりさらに値上がりしたタイミングでの売却を狙うことも可能です。ただし、こちらは初値で売るよりもリスクが高めの投資手法となります。

先に挙げた東京地下鉄(9023)の例で言うと、IPOの半年後に2,000円を超えましたが、その後は下落傾向で1,600円台(2025年10月20日時点)に戻っています。

IPO投資のリスクって何?

もちろん、どんな投資にもリスクはあり、IPO投資も例外ではありません。

具体的には、IPO直後の初値がいきなり公開価格を下回る可能性があります

また、初値で売らずにホールドした場合、上場後の株価は乱高下することが多いため、一喜一憂しているうちに株価が初値より下がって戻ってこなくなり、「こんなことなら初値で売っておけばよかった」と後悔することもあります。

リスクを判断する基準

当たり前なんだけど大事なことですが、人気があり成長性が見込める企業はIPO後に価格が上がりやすく、人気のない企業は価格が下がる傾向にあります

また、もう一つの判断基準として、IPO時に市場に供給される株式の数が少ないと値上がりしやすく、逆に多すぎると値下がりする可能性が高くなります。そのため、IPO時点の株式の需給状況も考慮する必要があります。

リスクを下げるためにできること

IPOの仕組み上、初値が公開価格より上がるケースは多い(過去の事例では70〜80%)です。そのため、開設した証券口座から抽選に参加できるようであれば基本的には申し込みましょう。

ただ、初値が公開価格を下回る可能性もゼロではありません。そのため、リスクをできるだけ下げたいという方は、あまり人気のなさそうな企業については抽選申し込まない、といった振る舞いがおすすめとなります。

もし、抽選に当選したにも関わらずその企業の株を購入しなかった場合、証券会社によっては一定期間IPO抽選に参加できないなどのペナルティが発生する場合もあります。そのため、当選後に「人気なさそうだからやっぱり購入するのやめた!」ということになるのはやめましょう。当選して購入しないくらいなら、最初から抽選に参加しないことです。

IPO抽選に参加する前に知っておくべきこと

IPOの抽選に参加する前には、対象企業について以下のような情報を収集し、抽選に参加するかどうか判断しましょう。

・どんな事業(業績、利益構造、競合、将来性)を行う企業なのか?
・財務状況は?
・IPO時点での株の需給状況は?
・株価レンジは一般的な企業と比較してどれくらいか?

こういった情報は、IPOが決まった時点で各企業から提供される「目論見書」などから収集できます。証券会社を通して簡単に入手できますので、抽選参加前には一度は目を通すことをお勧めします。ただ、目論見書は100ページを超える大作のため、目を通すだけで一苦労です。

そこでこのサイトでは、IPO予定企業の目論見書や関連情報を独自に調査・分析し、レポートにまとめています。こちらのページに表示されているIPO企業リストに貼ったリンクから企業の分析レポートをご覧いただけます。目論見書と合わせて、IPO抽選に申込する・しないの判断材料の一つにお役立てください。

また、IPOに関連する用語集もこちらからご覧いただけますので、目論見書やレポートを読んでいて気になる用語があればIPO関連用語集も合わせてご覧ください。

IPO後にも株をホールドする場合の注意点

IPO直後は株価が乱高下しやすい傾向があります。初値で売らずに中長期に株をホールドする場合、企業が出している目論見書やこのサイトで公開しているレポートを参考にしながら、慎重に企業価値の見極めを行い、そのリスクを理解した上でホールドする判断を行ってください。

株価が乱高下するのが怖い、もしくはあまりリスクを取りたくない人は必ず初値で売ると決めてしまうことも一つの手です。

このサイトで公開されている情報は、投資のための参考情報として提供されているものであり、特定企業への投資を勧誘するものではありません。投資はご自身の判断による自己責任でお願いします。

IPO投資の手順

IPO投資がどんなものか分かったし、リスクがあることも理解した。IPO投資を実際にやってみたい。そう思われた方は以下のステップでIPO投資を始めていきましょう。

  1. 証券会社の口座を開設する

    こちらのページでIPOにオススメの証券口座について解説しています。証券口座の開設だけなら無料ですので、気軽に作っておき抽選参加できる口座を増やしておきましょう。

    すでに証券口座をお持ちの方へ:
    IPO投資を有利に進めるためには複数の証券口座を開設しておくことが基本戦略となります。そのため、すでに証券口座をお持ちの方もこちらをご覧いただき、新たに開設した方が良さそうな証券口座がないかご確認ください。
  2. 抽選に参加する資金を用意する
    IPOの抽選に参加するためには購入資金をあらかじめ証券口座に入金しておくが必要あります。資金が少ないうちはこちらのページを参考に、抽選参加時点で入金不要な証券会社もフル活用しましょう。

  3. IPO企業について知る
    投資リスクを下げるためにも、そのIPOする企業がどんな企業なのか調査しましょう。あまり将来性が見込めず、リスクが高いと判断すれば抽選への参加を見送ることも必要です。
    このサイトではブックビルディングが開始された時点の目論見書などの情報を収集し、企業レポートにまとめています。IPOスケジュールの各企業のリンクからご確認ください。
    ※ こちらのレポートは投資判断材料として提供するものです。投資判断は自己責任でお願いします。

  4. 抽選に参加する
    ブックビルディング期間でIPOの抽選に参加できます。幹事となっている証券会社から抽選に申し込みましょう。ブックビルディング期間はIPOスケジュールのページから確認できます。

  5. (当選したら)購入する
    抽選に当選したら、忘れず購入手続きを行いましょう。
    抽選に当選したにも関わらず購入しないと、一定期間抽選に参加できくなるなどのペナルティが課されるのが一般的です。購入するつもりがないのなら、最初から抽選に参加しないことが重要です。
  6. (上場後に)売却する
    長期的にホールドするつもりがなければ、上場日に初値で売却することが基本戦略です。ただし、上場日の成り行き注文は禁止されていますので、指値注文しかできません。
    上場日の朝の板を見て値上がりしそうだったら、購入した時の公開価格を指値で入れておきましょう。これで初値が公開価格より高くなったらで売却できる可能性が高いです。
    初値が公開価格を下回ることもあります。初値が公開価格を下回りそうだったら、指値注文を下方修正して売却して損失を確定してしまうか、しばらくホールドすることになります。