ハンワホームズ(275A)11/17上場

IPO企業分析

どんな企業なのか?

ハンワホームズは、住宅や商業施設、公園など「屋外空間の価値を創る企業」です。
外構設計・施工の“空間創造事業”と、輸入家具EC「DEPOS」などの“商材販売事業”の2本柱で構成されます。

利益が積み上がる仕組みは、施工×商材販売の連動モデルにあります。
外構設計の案件で家具・資材を同時に納入できるため、案件単価と利益率が連動し、「1案件=複数収益源」の構造を持ちます。
また、DEPOS事業で開拓した法人顧客(ホテル・施設など)が新たな設計案件につながる循環も形成。施工請負から空間プロデュースへの拡張で、継続的な案件受注につながる構造です。

業績データ

  • DEPOS法人取引先累積件数:305→500→631件(24→25→26期中間)
     =法人顧客との継続案件が増加中。
  • SNSフォロワー数:18,838→41,122(前年比+118%)
     =BtoC集客チャネルが安定化、直販経路が強化。
  • 営業利益:19百万円→103百万円(25→26期中間)/営業利益率8.6%
     =価格転嫁・販管費見直しによる利益改善が進行。

これらは「単発工事から反復収益体制への転換」を意味し、受注残の積み上がりを支えています。

状態が成立している因果関係

外部要因として、建設業の人手不足と新築減少により、大手ハウスメーカーが外構設計をアウトソースする傾向が強まっています。
内部要因として、同社は設計〜施工〜家具納入までのワンストップ体制を確立し、外注分断によるコストロスを削減。結果的に「品質と納期の両立」が競争力源泉となり、法人案件でも採用が進んでいます。
これが固定客+紹介案件というストック型の受注構造を支えています。

競合構造(同業 × 代替)

  • 同業(外構・造園系):施工請負中心で、部材販売とのシナジーが限定的。
  • ハンワホームズ型:設計+施工+家具+運営(PFI)まで統合。
     → 顧客は「一社完結でデザインを委ねたい」場合に選択。
     → 逆に「コスト優先・自社管理型(代替:内製/分離発注)」では排除されやすい。

つまり、付加価値提案を評価する顧客層で残る構造といえる。

需給構造(IPO・浮動株・ロックアップ・OA)

項目 内容
市場 名証ネクスト
主幹事 フィリップ証券
公募株数 380,000株
OA(売出) 57,000株(上限)
発行済株式総数(上場時) 2,380,000株
公募比率 約16%
ロックアップ 主要株主・役員:180日(~2026/5/15)
想定仮条件 250〜270円

短期の浮動株比率は約20%前後と見られ、不動株が厚めの需給構造
OAは上限5.7万株と小規模で、需給の緩みは限定的。
一方、主幹事が地方証券である点から、需給が局地的に集中する可能性があります。

仮条件による株価レンジ分析

指標 下限250円 上限270円
EPS(2025/2期) 6.09円  
PER 約41.0倍 約44.3倍
想定価格 250円(仮定)  
公開時時価総額 約5.95億円(2,380,000株)  
吸収金額 約1.1億円(OA含む)  
市場吸収率 約18〜19%  

PERはやや高水準ながら、小型で需給タイト。主幹事の仮条件は想定価格250円を中心とした中立レンジ設定となっている。

成長率xPERから見た株価範囲

仮に公開価格が260円の場合:

成長率条件 PER20倍 PER30倍 PER40倍
EPS=6.09円(現状) 122円 183円 244円
EPS+30%成長 159円 238円 317円

→ 初値形成は「PER30〜40倍レンジ(=業界平均域)」での到達が条件となる。
※これは予想ではなく条件計算上の範囲です。

業績を測る際に確認するべき指標

  • Park-PFI関連の受注・JV進捗(大阪府りんくう公園)
     → 大型案件化・他府県展開が中長期収益に直結。
  • 法人取引先数・案件単価
     → DEPOS連動型の法人案件が利益源泉。
  • フォロワー・EC流入数/法人受注率
     → KPIとして事業伸長を定量化。

免責事項

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